32歳データアナリストの転職体験談｜会社選びは慎重に！転職エージェントとの「転職軸整理」で見えてきたものとは？

契約社員から正社員へ、キャリアアップのための転職

今回ご支援させていただいたRさんは、食品・小売業界でデータアナリストとして活躍されてきた方です。当時は契約社員として勤務されていましたが、正社員切り替えの話がなかなか進まない状況に不安を抱えていました。将来性やキャリアの幅を広げたいという想いから、安定性や成長性を重視した転職活動を始められたのです。

Rさんは転職活動を開始して間もなく、3社で内定を獲得しました。しかし、他のエージェントからも100社以上の求人紹介を受け、幅広く検討してきたこともあり、最終的にどの企業で内定を受諾すべきか迷ってしまいました。
「就業条件は重要だけど、業務内容や将来のキャリアも捨てがたい」「短期的な条件と中長期的な成長、どちらを優先すべきか…」と悩み、判断基準が定まらずに停滞してしまったことが、Rさんの最大の課題でした。

転職軸を1から整理。客観的アドバイスで見えてきたもの

まずは「今回の転職活動の目的」と「最終的な判断基準」を整理することからスタートしました。初回面談ではRさんのこれまでの経験、仕事へのモチベーション、これから実現したいキャリアビジョンについて詳しく伺い、志向性を丁寧に紐解いていきました。

会話を重ねる中で、Rさんが転職で大切にしたいポイントは以下の2つであることが明確になりました。

1. 小売業界への強い想い

Rさんはこれまで食品・小売業界で一貫して経験を積んできました。そのため、同じ業界での仕事に魅力を感じることが多く、キャリアの中でのこだわりポイントとなっていました。「自分の経験や知識が活かせる業界で、より大きな成果を出したい」という気持ちが、転職の軸として強く働いていたのです。

2. データ分析スキルの向上

Rさんは以前、MD・販売企画を担当されていた際、ベテランバイヤーには経験で勝てないと感じました。そこでデータ分析を駆使して売上を伸ばした経験があり、この成功体験が「自分の強みはデータ分析である」と認識するきっかけになっています。この経験を踏まえ、データ分析スキルをさらに磨き、キャリアの専門性を高めることがRさんにとって非常に重要な要素でした。

内定企業の比較と将来のキャリアを見据えた判断

Rさんが内定を受けていた企業のうち1社は、ポイントカードのデータを活用したマーケティングコンサルティングを展開しており、主に小売系企業をクライアントとしていました。

この企業はRさんの以下の希望をすべて満たしていました。

・興味のある業界に関われる
・データ分析で売上に貢献できる
・データ活用に力を入れている

条件面では他社に劣る部分もありましたが、転職の目的や軸を整理していたことで、業務内容や成長機会の面で最も魅力的だと判断することができました。

さらに私は、データアナリストとしての将来性や生涯価値、年収推移などのデータも提示しました。「中長期的にスキルを磨き、専門性を高めることがキャリア形成に有効である」という視点を具体的な数字で示すことで、Rさんが後悔なく最終判断できるよう支援しました。

客観的な視点で納得感のある決断をサポート

転職活動中に自分の優先順位が整理できていないと、入社後に「イメージと違った」と後悔する可能性があります。Rさんも最終判断に迷っていましたが、客観的な視点で整理をサポートしたことで、納得感を持った意思決定ができました。

今回の支援を通じて、転職者が自分の軸を整理し、中長期的なキャリアビジョンに沿った判断を下すことの大切さを改めて実感しました。
今後も、相談者の方に寄り添いながら、客観的かつ具体的な情報を提供できるエージェントとしてサポートしていきたいと思います。