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【最新版】BIツール人気ランキングTOP15|企業規模や目的別の選び方

業務の効率化や売上の最大化を目指す企業にとって、データを活用した意思決定はますます重要になっています。その中核を担うのが膨大な情報を可視化・分析できる「BIツール」です。

しかし、BIツールは機能や価格、導入形式などが多岐にわたるため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、企業規模や目的別に15のBIツールをランキング形式で紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントを丁寧に解説します。自社にぴったりのBIツールを見極め、一歩先の業務改善を実現しましょう。

BIツールとは?初心者にわかりやすく解説

ビジネスの現場で「BIツール」という言葉を聞く機会が増えていますが、その仕組みや具体的な活用方法についてはよくわからないという方も多いかもしれません。

ここでは、BIツールの基本的な仕組みや役割、現場での活用の実態について、初めて触れる方にもわかりやすく解説します。これからBIツールの導入を検討する方も、この記事を通じてBIツールの基本知識をしっかり身につけられるでしょう。

BIツールの基本的な役割と仕組み

BIツール(Business Intelligenceツール)は、企業が保有する様々なデータを集約・分析し、経営や業務判断に活用するためのソフトウェアです。主な機能には、データの集計、グラフやチャートによる可視化、リアルタイムの分析、レポート作成などがあります。

最近ではクラウド型のBIツールが普及し、インターネット環境があれば場所を選ばずに利用できるのも特徴です。これにより、部門ごとに散らばっていたデータを一元管理し、グラフやチャートを使って視覚的に情報を整理した画面を誰でも簡単に操作できるため、必要なデータをすぐに見つけて全社で共有しやすくなっています。

現場でBIツールが積極的に活用される理由

BIツールは、ただデータを分析するだけでなく業務の見える化と効率化を同時に実現できる点で注目されています。

例えば、営業やマーケティング部門ではKPIの達成状況をリアルタイムで確認できるため、施策の効果をデータで評価し迅速に意思決定できます。また、経営層にとっても、各部署からの報告を待たずに重要指標をその場で確認できるため意思決定のスピードが飛躍的に向上します。現場から経営層まで同じデータに基づいて動けることは企業全体の競争力強化につながります。

こうした背景から実際にBIツールを導入している企業は増加傾向にあります。BIツールを開発しているウイングアーク1st株式会社の「BIツール活用の実態調査」によると、BIツール導入企業のうち34.6%が「全社的に」、40.9%が「一部の部門・担当者のみ」で積極的に活用しているとされています。合計で75%近くが何らかの形で活用しており、BIツールへの投資が定着しつつあることがわかります。

BIツールのメリット

BIツールは、膨大なデータを整理・分析し、視覚的にわかりやすく表示することで企業の意思決定を支援する強力なツールです。ただのデータ分析にとどまらず、可視化や自動化を通じて業務の効率化や生産性の向上など多くのメリットがあります。

ここでは、BIツールでできることと導入によって得られる主なメリットを整理して紹介します。

可視化・分析・自動化などBIツールでできる主なこと

BIツールの最大の特長は複雑なデータをグラフやチャートで直感的に可視化できる点です。たとえば、売上の推移や地域別の実績、顧客行動の変化などをリアルタイムで表示でき状況の把握や課題の発見が容易になります。

さらに、部門ごとのデータを組み合わせたクロス分析やトレンド予測も可能でマーケティング施策の効果測定、在庫や人員配置の最適化といった意思決定に役立ちます。

また、定期的なレポートやアラートを自動で作成・配信できるため、手作業での集計や報告資料の作成にかかる時間を大幅に削減できるのも大きな魅力です。一部のツールではAIによる異常検知やシナリオ分析にも対応しています。

導入で得られるBIツールのメリット

BIツールの導入は、企業の業務全体に多くのメリットがあります。まず、データに基づいた迅速かつ客観的な意思決定が可能になり、市場変化へのスピード対応やリスク回避力が向上します。

また、部署間での情報共有がスムーズになり、リアルタイムでの情報連携が可能になることで無駄な作業やコミュニケーションロスを最小限に抑えられます。

さらに、現場の担当者でも専門知識なしに必要なデータを扱えるようになるため、意思決定の分散化が進み、現場レベルでの課題発見や改善活動が活性化します。

このようにBIツールの導入は経営層だけでなく全社員がデータにアクセス・活用できる体制を作ることができ、データドリブンな企業文化の醸成や継続的な業務改善・収益性向上につながるのです。

BIツールの選び方

BIツールは非常に多くの種類があり、それぞれ特徴や強みが異なります。導入の目的や社内の状況に応じて、自社にぴったりなツールを選ぶことが重要です。

ここでは、BIツール選定の際に必ず確認すべき6つのポイントを具体的に解説します。導入後に「思っていたのと違った」とならないよう事前のチェック項目をしっかり押さえておきましょう。

既存システムや使っているデータと連携しやすいかを確認する

BIツールは社内にあるさまざまなデータと連携することで初めて本来の力を発揮します。販売管理、会計、人事、CRMなど、すでに運用している業務システムとの連携がスムーズに行えるかを事前に確認しましょう。

特に重要なのはリアルタイムでデータを取り込めるAPI連携が可能かどうか、CSVやExcel形式のデータも読み込める柔軟性があるかといった点です。導入後に手作業でデータ変換が必要になると業務効率化とは逆効果になる恐れがあるので入念に確認しましょう。

目的に合った機能が備わっているかチェックする

BIツールには、ダッシュボード機能に特化したものや高度な分析が得意なものなど、用途によって得意分野が異なります。自社の目的に合致する機能が備わっているかを見極めることが重要です。

例えば、マーケティング施策の効果測定が目的なら広告データとの連携が強いツール、経営判断が主な目的ならKPIモニタリングやシミュレーション機能を備えたツールが適しています。「どの機能があるか」ではなく、「どの機能が必要か」を基準に選びましょう。

利用者のITスキルや社内ルールに合わせて導入形式を選ぶ

ツールによっては、専門知識がないと操作が難しいものも存在します。利用する社員のITリテラシーを考慮して、ノーコードで操作できるものや、マニュアルやチュートリアルが充実しているツールを選ぶと安心です。

また、クラウド型・オンプレミス型といった導入形式も重要な選定ポイントです。情報セキュリティや社内規定、インフラ環境に応じて最適な導入方法を検討しましょう。

  • クラウド型
    インターネット経由でサービスを利用する形式。在宅勤務や外出先からのアクセスができるが、通信環境が不安定だとパフォーマンスが低下する可能性がある。また、初期費用が抑えられ、導入や運用が手軽に行える。
  • オンプレミス型
    自社内にサーバーを設置してシステムを運用する形式。セキュリティやカスタマイズの自由度が高い反面、初期導入費や保守・管理の手間がかかる。

利用人数に合わせてライセンス形態を検討する

BIツールは、ユーザー数に応じたライセンス体系を採用している場合が多くあります。数人だけが使用する想定なのか、それとも全社で活用するのかにより費用も大きく変わります。

「1ユーザーごとの課金」「部門単位での契約」「無制限プラン」などの違いを確認し、自社の利用規模や成長スピードに合ったプランを選びましょう。将来的な拡張性も視野に入れておくと安心です。

無料トライアルで操作感や相性を事前に確かめる

カタログスペックだけでツールを判断するのは危険です。多くのBIツールには無料トライアル期間が用意されており、実際に操作してみることが可能です。

操作性やUI、データの読み込み速度、社内システムとの連携などを試してみて、「誰でも直感的に使えるか」「目的に合ったレポートが作成しやすいか」を確認しましょう。現場担当者にも触ってもらい、実際の使用感を共有しておくことが重要です。

サポートやコンサル付きプランがあるかも見ておこう

BIツールは導入後の運用が非常に重要です。導入時の設計支援や初期設定、活用方法の相談など、ベンダーが提供するサポート体制の有無は必ず確認しておきましょう。

特に、BIツールが初めての企業では、定着までの期間にしっかり寄り添ってくれるサポートやコンサルティングが大きな安心材料になります。日本語対応の有無や、対応スピード、サポートチャネル(メール、チャット、電話)も事前にチェックしておくと安心です。

【企業規模別】BIツールの選定のポイント

企業の規模によって、抱えている課題や導入できる予算、人材のリソースは大きく異なります。BIツール選びもそうした状況に応じて最適なものを選ぶことが非常に重要です。

ここでは、小規模企業から大企業までそれぞれの規模に適したBIツールの選定ポイントを紹介します。

小規模企業・スタートアップ

小規模な組織やスタートアップ企業では、限られた予算と人手の中で、迅速かつ柔軟に使えるBIツールが求められます。初期投資を抑えるためには無料プランや安価なクラウド型ツールが適しています。

また、IT部門がない、もしくは少人数であることも多いため、ノーコードで扱える操作性の高さが重要です。分析レポートがすぐに作成できるテンプレート付きのツールや、サポートが充実しているものを選ぶと導入・運用のハードルが大きく下がります。

小規模企業・スタートアップにおすすめな機能

  • 初期費用が安い、もしくは無料
  • クラウド型でメンテナンス不要
  • 操作がシンプルで、マニュアルが整備されている
  • 少人数利用に最適なライセンスプランがある

中堅企業(従業員100~500名程度)

中堅企業では、複数部門でのデータ活用が求められ、一定のITリテラシーと導入余力もあるケースが多くなります。そのため、部門ごとに異なるデータを統合して分析できるような連携性の高いツールが向いています。

特に、マーケティングや営業、生産など、業務領域ごとにカスタマイズできるダッシュボード機能やレポートの自動作成・配信機能があると業務の効率化にも直結します。

中堅企業におすすめな機能

  • 複数の業務システムとスムーズに連携可能
  • 自社のワークフローに合わせて柔軟にカスタマイズできる
  • 利用者ごとにアクセス権限を設定できる
  • 社内の複数部門で横断的に利用できる

大企業・エンタープライズ

大企業では膨大なデータ量への対応とセキュリティの強化が必要となるほか、数百~数千人単位のユーザーがBIツールを利用する可能性があります。そのため、組織の拡大やデータ量の増加にも柔軟に対応できる拡張性に優れたエンタープライズ向けBIツールを選ぶことが重要です。

また、組織全体での共通KPI管理や経営指標のリアルタイムモニタリングができるダッシュボード機能も重要です。

さらに、社内にシステムを構築するオンプレミス型やクラウドと併用するハイブリッド型など導入形態の柔軟性も確認すべきポイントです。自社のセキュリティ要件やITインフラに合わせて最適な形式を選ぶことで運用負荷やリスクを抑えることができます。

大企業・エンタープライズにおすすめな機能

  • 大量データの処理が高速かつ安定して行える
  • 高度なセキュリティ機能やアクセス管理がある
  • 海外拠点との連携を見据えた多言語対応
  • 複数の部門や拠点で統合的に運用可能な構成とサポート体制

【目的別】BIツールの選定のポイント

BIツールは導入する目的によって最適な製品や機能が大きく異なります。営業やマーケティング支援、経営判断、現場業務の効率化などそれぞれの用途に合った選び方をすることが、BIツールの効果を最大限に引き出すカギとなります。

ここでは代表的な3つの目的に応じた選定ポイントを紹介します。

営業・マーケティング支援

営業やマーケティング部門でBIツールを活用する場合、顧客データや広告データ、売上データなどの多様な情報を集約し、分析する機能が重視されます。施策の効果測定や顧客の行動分析を迅速に行えるツールが適しています。

営業・マーケティング支援におすすめの機能

  • ウェブ解析ツールや広告配信プラットフォームとの連携機能
  • 顧客セグメント別の分析ができるフィルター機能
  • キャンペーン別やチャネル別のROI分析機能
  • リアルタイムでのKPIダッシュボード表示

経営判断・全社マネジメント

経営層やマネジメント部門では、会社全体の状況を一目で把握できるダッシュボードやKPIモニタリング機能が求められます。各部門の指標を統合して管理できる構造になっていることが重要です。

経営層やマネジメント部門におすすめの機能

  • 複数の部門データを統合した経営ダッシュボード
  • 時系列での推移比較や目標対比のグラフ表示
  • 経営会議でそのまま使えるレポートの自動生成機能
  • データの精度や更新頻度を自動管理できるバックエンド処理機能

現場業務の効率化(人事・在庫・生産管理など)

現場部門でのBI活用では、日々の業務データを活用し無駄の削減や業務改善に活かせることが重要です。人事、在庫管理、生産管理などそれぞれの現場に最適化された分析軸を持つBIツールを選ぶと効果的です。

人事・在庫・生産管理などにおすすめの機能

  • 勤怠、離職率、スキル管理などの人事関連指標の可視化
  • 在庫回転率や需要予測などの物流系KPI分析
  • 作業工程や生産効率をリアルタイムでモニタリングできるダッシュボード
  • 現場スタッフでも扱える簡易操作機能やスマートデバイス対応

BIツール人気ランキング15選

ここまでで企業の規模や目的に応じたBIツールの選び方はおおよそご理解いただけたかと思います。とはいえ具体的にどのツールがどんな機能やサポート体制があり、いくらくらいかかるのかなどの詳細は調べてもなかなか比較しづらいのが実情です。

そこでここでは、人気のBIツール15製品を厳選し、機能・費用・サポート体制などをわかりやすく整理しました。自社に合ったツールが見極められるようぜひ参考にしてください。

機能の説明

機能名

内容

レポート

特定のデータを定期的・定型的に出力する帳票機能

ダッシュボード

複数のグラフや指標を1画面に集約しリアルタイムで可視化できる機能

Excel(インポート/エクスポート)

Excelファイルを読み込み分析したり、分析結果をExcel形式で出力する機能

タブレット対応

現場や出先でBIツールの画面をタブレットやスマートフォンでも閲覧・操作できる機能

OLAP分析

多次元データを「ドリルダウン」「スライス」などの操作で自由に分析できる機能。売上や在庫などを部門・地域・時期別に深掘り可能。

データマイニング

大量のデータからパターンや相関関係を自動的に発見する機能。売上予測や顧客傾向の分析に活用できる。

プランニング

予算や計画値を立て、実績と比較して差異を分析する機能。経営管理やシミュレーションに有効。

人気BIツール15選

BIツール名

対応形式

強み

価格

対象企業規模

Microsoft Power BI

クラウド / オンプレミス

MS連携・コスパ

月額2,098円~

中堅〜大企業

Tableau

クラウド / オンプレミス

高機能ビジュアル

月額4,200円~

中堅〜大企業

Google Looker Studio

クラウド

Google連携・無料

無料

小〜中規模企業

Qlik Sense

クラウド / オンプレミス

探索型分析

$200~

中堅〜大企業

Yellowfin

クラウド / オンプレミス

データストーリー

要問合せ

中堅企業

b→dash

クラウド

ノーコード統合

要問合せ

中堅〜大企業

Domo

クラウド

大規模統合

要問合せ

中堅〜大企業

MotionBoard

クラウド / オンプレミス

地図分析・リアルタイム

15,000円~/10人

中堅〜大企業

Srush

クラウド

Webマーケ特化

要問合せ

中小企業

IBM Cognos Analytics

クラウド / オンプレミス

AI補助・統合分析

1,689円~

大企業

LaKeel BI

クラウド / オンプレミス

設計自由・業種別テンプレ

要問合せ

中堅〜大企業

Actionista!

クラウド / オンプレミス

ノーコード・UI簡易

要問合せ

中堅企業

WebQuery

オンプレミス

帳票特化

要問合せ

中小企業

FineReport

クラウド / オンプレミス

帳票・ダッシュボード

要問合せ

中堅企業

CRM Analytics

クラウド

Salesforce連携

月額9,000円~

中堅〜大企業

Microsoft Power BI

Microsoft Power BIはMicrosoft社が提供するBIツールで、Excelユーザーが使い慣れた操作感でデータ分析できる点が特長です。Microsoft 365/Copilotとの連携によって、社内システムやTeams、OneDrive、SharePointに散在するデータを統合し、リアルタイムのダッシュボード化やレポート生成が可能です。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも閲覧できるため、外出先や会議中のデータ活用にも便利です。中小企業からIT部門を抱える大企業まで幅広い導入実績があります。

対応形式

クラウド型/オンプレミス型

機能

  • レポート
  • ダッシュボード
  • Excel(インポート/エクスポート)
  • タブレット対応
  • プランニング

    費用

    Power BI Pro:月額2,098円/ユーザー
    Premium:月額3,598円/ユーザー

    無料トライアル期間

    あり

    サポート体制

    ・Microsoft公式ドキュメントおよびナレッジベース
    ・ユーザーコミュニティフォーラム
    ・導入支援パートナーによる設定・トレーニングサービス

    おすすめのユーザー

    ・Excelを使った業務管理に限界を感じている方
    ・クラウドと連携しながらコストを抑えてBIを導入したい方
    ・データ活用を始めたい中小企業〜大企業の情報システム部門

    Tableau

    Tableau(タブロー)は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するビジュアル分析に強みを持つBIツールです。マウス操作だけで複雑なグラフやダッシュボードが作成できるため、データ分析に慣れていない部門でも活用しやすいのが特長です。

    SalesforceやExcel、クラウドアプリとの連携が可能で、社内の業務フローに沿ったレポート作成や共有がスムーズに行えます。クラウド・オンプレミスのどちらにも対応しており、多くの企業が部門単位から全社導入に至っています。

    対応形式

    クラウド型/オンプレミス型

    機能

    • レポート
    • ダッシュボード
    • Excel(インポート/エクスポート)
    • タブレット対応
    • OLAP分析

      費用

      Viewer:4,200円/月
      Explorer:8,400円/月
      Creator:13,800円/月

      無料トライアル期間

      あり(14日間)

      サポート体制

      ・公式ヘルプセンター・ナレッジベース
      ・コミュニティフォーラム
      ・導入支援パートナー(Salesforceパートナー各社)
      ・オンラインセミナー・トレーニング教材あり

      おすすめのユーザー

      ・グラフやチャートを使って直感的に分析したい方
      ・チーム全体でリアルタイムにインサイトを共有したい部署
      ・Salesforceとの親和性を活かしてデータ分析を強化したい企業

      Google Looker Studio

      Google Looker Studio(旧:Google Data Studio)は、Googleが提供する無料のBIツールで、Google広告やスプレッドシート、BigQueryとの連携に優れたサービスです。テンプレートを使えば数分でダッシュボードが作成でき、データ分析の知識がなくても扱いやすいのが魅力です。

      Webブラウザ上で動作するクラウド型ツールのため、PC・スマートフォン・タブレットからも閲覧可能。コストを抑えてレポート作成を始めたい企業やフリーランスにも適しています。

      対応形式

      クラウド型

      機能

      • レポート
      • ダッシュボード
      • Excel(インポート/エクスポート)
      • タブレット対応

        費用

        無料(※BigQuery連携や一部テンプレートは有料)

        無料トライアル期間

        常時無料(機能制限なし)

        サポート体制

        ・Googleヘルプセンター
        ・ユーザーコミュニティ(Looker Studio Community)
        ・外部のチュートリアルサイト・YouTube解説多数

        おすすめのユーザー

        ・Google広告やGA4のデータを可視化したいマーケター
        ・はじめてBIツールを導入する中小企業や個人事業者
        ・無料でダッシュボード作成を体験したい方

        Qlik Sense

        Qlik Sense(クリックセンス)はスウェーデンのQlikTech International ABのBIツールで、独自の連想エンジンとAIによる分析補助機能に強みを持っています。特に大量かつ複雑なデータを扱う企業に評価されています。質問形式でデータを検索できる自然言語インターフェースや関係性を可視化する機能が特長で、複数のデータソースを横断的に分析可能です。

        クラウド版(Qlik Cloud)とオンプレミス版(Qlik Sense Enterprise Client-Managed)のどちらも用意されており、企業の運用体制に応じた導入が可能です。

        対応形式

        クラウド型/オンプレミス型

        機能

        • レポート
        • ダッシュボード
        • Excel(インポート/エクスポート)
        • タブレット対応
        • データマイニング
        • プランニング

            費用

            スターター:$200/月
            スタンダード:$825/月
            プレミアム:$2750/月

            無料トライアル期間

            あり(30日間)

            サポート体制

            ・公式サポートセンター(Qlik Support Portal)
            ・ナレッジベース・トレーニングコンテンツ
            ・導入支援パートナー(国内にも複数社あり)
            ・ユーザーコミュニティ(Qlik Community)

            おすすめのユーザー

            ・複数部門・複数システムのデータを統合して分析したい企業
            ・分析の再現性や深掘りを重視したい情報部門・経営企画部門
            ・AI支援によるレコメンドや自動可視化を活用したい方

            Yellowfin

            Yellowfinは、オーストラリア発のグローバルBIプラットフォームで、売上や在庫などの重要なデータの変化を検知し、その原因を自動で提示する「シグナル機能」を特長とします。Salesforce や Google Analytics、各種基幹システムと連携し、担当者自身がリアルタイムに分析・レポート構築できるため、非エンジニアでもスピーディにデータ活用を開始できます。多くの企業で利用されており、企業規模や業種を問わず導入実績があります。

            対応形式

            クラウド型/オンプレミス型/ハイブリッド型

            機能

            • レポート
            • ダッシュボード
            • Excel(インポート/エクスポート)
            • タブレット対応
            • OLAP分析

              費用

              お問い合わせ

              無料トライアル期間

              あり(30日間)

              サポート体制

              ・国内/国外対応の技術サポートあり
              ・ユーザーコミュニティフォーラム
              ・ナレッジベース・ヘルプドキュメント
              ・導入支援サービス(構築支援・設計コンサルなど)

              おすすめのユーザー

              ・レポートやダッシュボードの視覚的な見やすさを重視したい方
              ・マーケティングや営業現場でスピーディに分析したい方
              ・グローバルにも展開している企業や多言語環境での運用したい企業

              b→dash

              b→dash(ビーダッシュ)は株式会社データXのBIツールで、日本国内で広く使われるマーケティング特化型のBI/CDP/MA 統合プラットフォームです。GUIベースの「データパレット」によって、SQL不要でデータ収集・統合・分析・活用までをノーコードで実施可能です。

              顧客データを活かしたマーケティング施策やKPIモニタリングに強みがあります。LINEやShopify と連携し、現場主導でスピーディなマーケティング施策やKPIモニタリングを行いたい企業に適しています。累計1,000社以上の運用実績があることも信頼の裏付けです。

              対応形式

              クラウド型(SaaS)

              機能

              • レポート
              • ダッシュボード
              • Excel(インポート/エクスポート)
              • タブレット対応
              • データマイニング
              • プランニング

                  費用

                  お問い合わせ

                  無料トライアル期間

                  なし(デモ画面あり)

                  サポート体制

                  ・導入支援サービス(設定・分析設計)
                  ・オンライン学習・動画コンテンツ
                  ・操作マニュアル、テンプレート提供あり

                  おすすめのユーザー

                  ・非IT部門でも自社データを活かしてマーケティングを推進したい方
                  ・データ統合や分析をノーコードで始めたい中小~中堅企業
                  ・CDP/MA とBIを一体化したシステム運用を目指すEC系企業など

                  Domo

                  Domoは、アメリカのDomo社のBIツールで、“Business Cloud”を標榜するクラウド専用BIプラットフォームです。1000種類以上のデータソースと接続でき、リアルタイムに可視化やダッシュボード更新が可能です。AI機能によりトレンドの検出や異常検知も自動化でき、複数部門にわたるデータ共有と意思決定の迅速化を可能にします。SaaSで提供され、スケーラビリティにも優れているため、エンタープライズ企業でも広く採用されています。

                  対応形式

                  クラウド型(SaaS)

                  機能

                  • レポート
                  • ダッシュボード
                  • Excel(インポート/エクスポート)
                  • タブレット対応
                  • OLAP分析
                  • データマイニング
                  • プランニング

                  費用

                  お問い合わせ

                  無料トライアル期間

                  あり(30日間)

                  サポート体制

                  ・導入支援サービス(構築支援/初期設定)
                  ・専任担当による運用支援
                  ・トレーニングプログラムやウェビナー多数

                  おすすめのユーザー

                  ・複数部門のデータをまとめて分析し、可視化したい企業
                  ・クラウド完結型で運用したいエンタープライズ企業
                  ・社内外へのダッシュボード共有を重視する企業

                  MotionBoard

                  MotionBoardは、IoTや基幹システム、Excel、クラウドサービスなど多様なデータと連携できるウイングアーク1st株式会社のBIダッシュボードツールです。視覚的に優れた表現と、データ入力機能や地図連携など実務を支える多彩な機能を搭載。製造・物流・営業など幅広い業種で活用されています。

                  対応形式

                  クラウド型/オンプレミス型

                  機能

                  • レポート
                  • ダッシュボード
                  • Excel(インポート/エクスポート)
                  • タブレット対応
                  • OLAP分析
                  • データマイニング
                  • プランニング

                  費用

                  クラウド版:

                  Entry Edition:月額約15,000円/10ユーザー~
                  Standard Edition:月額約30,000円/10ユーザー~
                  Professional Edition:月額約60,000円/10ユーザー~

                  オンプレミス版:

                  サブスクリプションライセンス:月額約80,600円〜
                  パーペチュアル(買い切り)ライセンス:初期費用約1,800,000円~

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                  サポート体制

                  ・導入支援サービス(設定・分析設計)
                  ・オンライン学習・動画コンテンツ
                  ・操作マニュアル、テンプレート提供あり

                  おすすめのユーザー

                  ・製造・物流など実務現場に即した分析を行いたい企業
                  ・地図情報や入力フォームなど業務支援機能を求める方
                  ・国内サポートと連携しながら長期活用したい企業

                  Srush

                  Srush(スラッシュ)は株式会社SrushのBIツールで、営業支援SFAやMAツールと連携し、施策の効果を可視化を可能にします。操作はシンプルで、専門知識がなくてもすぐに活用できる点が特長。マーケティングや営業活動の成果を可視化し、PDCAを高速で回したい企業に適しています。

                  対応形式

                  クラウド型

                  機能

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                        初期設定支援
                        運用サポート
                        専任担当によるフォローあり

                        おすすめのユーザー

                        ・マーケティングや営業の数値をすぐに見える化したい方
                        ・BIツールが初めてでも使いやすさを重視する企業
                        ・施策の効果測定や改善サイクルを素早く回したい部署

                        LaKeel BI

                        株式会社ラキールが開発・提供する「LaKeel BI」は、データの収集から可視化、自動レポート生成までを一貫して行える国産のセルフサービスBIツールです。Excelライクな操作性と業務に即したテンプレートにより、現場部門でも簡単に分析を開始可能。

                        クラウド/オンプレミスの両対応で、人数やデータ容量に制限のないライセンス体系も特長です。国内の製造業・流通業・自治体などを中心に幅広い導入実績があります。

                        対応形式

                        クラウド型/オンプレミス型

                        機能

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                        ・導入支援サービス(設定・分析設計)
                        ・オンライン学習・動画コンテンツ
                        ・操作マニュアル、テンプレート提供あり

                        おすすめのユーザー

                        ・全社員が使いやすいBI環境を整えたい企業
                        ・Excelに慣れたメンバー中心の組織
                        ・テンプレートを活用して短期間で運用を開始したい方

                        Actionista!

                        ジャストシステム株式会社が提供する「Actionista!(アクショニスタ)」は、帳票作成や業務レポートの自動化に強みをもつ日本製のBIツールです。専門知識がなくても扱える設計で、SQL記述なしでデータの抽出やグラフ化が可能。

                        クラウド/オンプレミス両対応で、特に人事・経理・営業など非エンジニア部門での定型業務改善に導入されています。導入支援や研修サービスも充実しており、初めてのBI導入にも適しています。

                        対応形式

                        クラウド型/オンプレミス型

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                              おすすめのユーザー

                              ・定型帳票や業務レポートを効率よく作成したい方
                              ・非エンジニアでも使えるBIを導入したい企業
                              ・社内での情報共有やKPI管理をシンプルに行いたい部署

                              WebQuery

                              WebQueryは、ユニリタが提供する日本製のBIツールで6,000社を超える導入実績があります。Webブラウザ上で動作し、検索・抽出・集計・帳票出力までを一元的に操作可能。

                              リアルタイムでのデータ参照や操作ログの記録など、金融・公共・製造業など、厳格な内部統制が求められる業種にも対応しています。基幹システムや各種データベースとの連携も容易で、現場主導での帳票業務の効率化に貢献します。

                              対応形式

                              クラウド型/オンプレミス型

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                                    ・ユーザーマニュアル・操作ガイド提供
                                    ・トレーニング・セミナー(有償)
                                    ・専用サポート窓口(契約内容に応じて対応)

                                    おすすめのユーザー

                                    ・金融や公共機関など、内部統制が重視される企業
                                    ・リアルタイムでの帳票出力や検索機能を求める組織
                                    ・既存データベースと簡単に連携させたい中堅〜大企業

                                    FineReport

                                    FineReportは、帳票業務に強みを持つBIツールで、中国のFanruan Softwareが開発し日本国内でも多数の企業に導入されています。見積書・請求書・契約書などの定型文書を自動で生成・配信でき、Excelに近い操作画面と豊富なテンプレートにより、非エンジニアでも簡単に帳票設計が可能です。大量データのバッチ処理やデータベースとの直接連携など、高い業務適用力を備えています。

                                    対応形式

                                    クラウド型/オンプレミス型

                                    機能

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                                          ・導入支援サービス(帳票レイアウト設計・配信設定)
                                          ・日本語対応のマニュアル・FAQ
                                          ・公式オンラインチュートリアルあり
                                          ・技術サポート窓口(メール/Web)

                                          おすすめのユーザー

                                          ・帳票業務を効率化・自動化したいバックオフィス部門
                                          ・Excelベースでの帳票作成に課題を感じている企業
                                          ・定型文書をシステム連携で配信したい製造・販売業

                                          CRM Analytics

                                          CRM Analytics(旧:Tableau CRM)は、Salesforceが提供するクラウド型のBIツールで、Salesforceの顧客・商談データを可視化・分析に特化しています。Einstein DiscoveryによるAI予測分析や、営業ダッシュボードのSalesforce画面への埋め込み機能などを活用すれば、営業活動の最適化やリードの絞り込みがスムーズに行えます。

                                          Salesforce環境とシームレスに統合されており、モバイルからの分析・閲覧もスムーズに行えます。

                                          対応形式

                                          クラウド型

                                          機能

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                                            費用

                                            Einstein Predictions:月額9,000円
                                            CRM Analytics Growth:月額16,800円
                                            CRM Analytics Plus:月額19,800円
                                            Revenue Intelligence:月額26,400円

                                            無料トライアル期間

                                            あり(30日間)

                                            サポート体制

                                            ・導入支援サービス(初期設定・ダッシュボード構築)
                                            ・Salesforce公式サポート(ナレッジ・ケース対応)
                                            ・Trailhead(オンライン学習コンテンツ)
                                            ・ユーザーコミュニティ(Trailblazer Community)

                                            おすすめのユーザー

                                            ・Salesforceユーザーで、顧客データを活用したい営業・マーケ部門
                                            ・AIによる予測分析を営業活動に取り入れたい企業
                                            ・Salesforce環境でのデータ分析を一元化したい中堅〜大企業

                                            コストを抑えて導入できる無料・OSS型BIツール

                                            予算に限りがある企業や、まずは小規模に試してみたい企業にとって、無料またはOSS(オープンソースソフトウェア)型のBIツールは非常におすすめです。

                                            ここでは、導入コストを抑えつつも実用性の高い代表的なツールと、導入時の注意点について解説します。

                                            Looker Studioや無料Power BI

                                            まずはコストをかけずにBIツールを導入したい場合、無料で使えるクラウド型のツールは非常に有効な選択肢です。操作性も高く、導入のハードルが低いため、社内のデータ活用を手軽に始めたい企業に向いています。代表的なツールとしては「Looker Studio(旧Data Studio)」や「Power BI」などがあります。

                                            • Googleが提供する「Looker Studio(旧Data Studio)」は、Googleアカウントがあれば誰でも無料で使えるBIツールです。GoogleスプレッドシートやGoogleアナリティクス、BigQueryなどと簡単に連携でき、広告運用やWebサイト分析に適しています。
                                            • また、Microsoftの「Power BI」には無料のデスクトップ版(Power BI Desktop)があり、ローカル環境でのデータ分析に活用できます。より高度な機能や共有機能が必要になった場合は、有料版(Pro/Premium)への移行も可能です。

                                            どちらも初期導入のハードルが低く、社内でBIツールの活用を始める第一歩として非常に適しています。

                                            MetabaseやKibanaなどのOSSツール

                                            OSS型BIツールとは、ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改良できるBIツールのことです。基本的に無料で使えるうえ、自社のニーズに応じたカスタマイズが可能な点が大きな特徴です。

                                            代表的なツールとしては「Metabase」や「Kibana」などがあります。

                                            • Metabaseは、アメリカのMetabase, Inc.が開発したオープンソースのBIツールです。ノーコードで操作できる直感的なインターフェースと、軽量かつシンプルなインストール手順が特長です。社内のデータベースと接続すれば、誰でもグラフや表を作成でき、ビジネス部門でも扱いやすい設計になっています。
                                            • Kibanaは、アメリカのElastic社が提供するOSSツールで、Elasticsearchと連携してログやシステムデータの可視化に特化しています。インフラ監視や運用管理での活用に適しており、一定の技術知識は必要ですが、大規模データの検索・分析に強みがあります。

                                            無料ツールを使うメリットと注意すべきポイント

                                            Looker StudioやPower BI(無料版)は、クラウド上ですぐに使えるBIツールで、操作も簡単なため、非エンジニアでも扱いやすいのが特長です。

                                            一方、MetabaseやKibanaなどのOSS型BIツールは、自社サーバーなどにインストールして使うため、導入にはある程度の技術知識が必要ですが、その分カスタマイズ性や柔軟性に優れています。

                                            OSS型ツールは「自分たちで構築して自由に使いたい企業向け」、Looker StudioやPower BIは「手軽に始めたい初心者や中小企業向け」と言えるでしょう。どちらを選ぶかは、自社のITスキルや分析ニーズに応じて検討するのがポイントです。

                                            無料ツールのメリット

                                            • 初期費用がかからない
                                            • 自社環境に合わせたカスタマイズが可能
                                            • 開発者コミュニティが活発で、情報が豊富

                                            注意点

                                            • OSSは構築や保守にエンジニアの対応が必要
                                            • 無料ツールはサポートが限定的、もしくは非対応
                                            • 無料プランには機能やデータ容量の制限がある場合が多い

                                            特にITリソースが限られている組織では、「無料だから」という理由だけで選ぶのではなく、自社の体制や目的に合ったツールかどうかを慎重に見極めることが大切です。まずは無料版で試し、必要に応じて有料プランへの移行や外部サポートの導入も検討しましょう。

                                            BIツール導入の成功事例と失敗事例

                                            BIツールの導入は、企業にとって大きな変化をもたらします。正しく活用すれば業務の効率化や意思決定の迅速化を大きく後押ししますが、準備不足や運用面の課題からうまく機能しないケースもあります。

                                            ここでは、実際の成功事例と失敗事例を通じて、導入時に押さえておくべきポイントや注意点を解説し、今後の導入に活かせる実践的なヒントをお伝えします。

                                            BIツール導入の成功事例

                                            BIツールの導入は、データの可視化や業務の効率化を通じて、組織全体の意思決定力を高めることができます。ここでは、実際にBIツールを活用して大きな成果を上げた企業の事例を紹介し、導入の目的や得られた効果、成功に至ったポイントを解説します。

                                            りそな銀行 – MotionBoard Cloudの例

                                            導入目的

                                            • 営業支援システム(Salesforce)に蓄積された情報を営業現場でも活用できるようにする
                                            • 紙・Excelによる管理から脱却し、デジタルによる営業支援を強化する
                                            • 外出先でもリアルタイムでデータを確認・共有し、営業活動の質を向上させる

                                            効果

                                            • iPadを使って営業データを現場で確認でき、迅速な対応が可能に
                                            • 商談中に顧客情報や過去履歴を参照でき、信頼性が向上
                                            • 入力や確認作業が簡素化され、営業の本質業務に集中できるようになった

                                            成功の秘訣

                                            • 営業現場のニーズに沿った設計と使いやすさ
                                            • クラウド対応のため場所を選ばずデータ活用が可能備
                                            • トレーニングと部門連携を重視したスムーズな導入プロセス

                                            LIFULL – LaKeel BIの例

                                            導入目的

                                            • 事業成長に伴い煩雑になった予算管理・業績予測のプロセスを効率化する
                                            • 経営層と現場間での数値共有をリアルタイムで行えるようにする
                                            • 属人化したレポート作成を自動化し、業務標準化を促進する

                                            効果

                                            • 月次の予実管理にかかっていた作業時間を数時間から数分に短縮
                                            • レポート作成の自動化により担当者の負担が軽減
                                            • 最新の業績を即座に把握できるようになり、意思決定のスピードが向上

                                            成功の秘訣

                                            • BIツールを「現場で使われるもの」として設計し、操作性と見やすさを重視
                                            • LaKeel BIの柔軟なデータ連携機能を活かして、既存システムとスムーズに統合
                                            • 部門ごとに導入効果を検証し、全社的に活用範囲を拡大する段階的アプローチを実施

                                            BIツール導入前に知っておきたい注意点

                                            BIツールは非常に有用な仕組みですが、導入すれば必ず成功するわけではありません。ツールの選定や社内の運用体制に課題があると、期待した効果を得られず形骸化する恐れもあります。ここではBIツール導入前に知っておきたい5つの注意点を解説します。

                                            1. 目的の明確化
                                               何を解決したいのか、どのような分析結果を得たいのかを具体的に設定しないと、ツールを使いこなせず無駄になる可能性があります。
                                            2. コストと工数
                                              ツール導入にはライセンス費用だけでなく、初期設定、データ連携、運用管理、従業員教育など見えないコストや手間がかかります。
                                            3. データ準備と連携
                                              散在するデータをBIツールに取り込める形に整備し、既存システムとの連携をスムーズに行うための準備が必要です。部門間の連携も重要になります。
                                            4. 操作性と定着
                                              導入しても従業員が使いこなせなければ意味がありません。導入前にトライアルで操作性を確認し、定着のための教育やサポート体制を考慮しましょう。
                                            5. スモールスタート
                                              最初から全社的に導入するのではなく、特定の部署や小規模なチームで試行し、運用ノウハウを蓄積してから拡大する方が成功しやすいです。

                                            まとめ

                                            BIツールは、膨大なデータを整理・可視化し、迅速かつ的確な意思決定を支える強力なビジネスツールです。この記事では、BIツールの基本機能から導入メリット、選定時のポイント、主要製品の比較、そして企業規模や目的に応じた選び方までを網羅的に解説しました。

                                            導入にあたっては自社の業務フローや組織体制、データ活用の目的を明確にし、それに合ったツールを選ぶことが何より重要です。加えて、導入後も継続的に活用できる体制づくりや社内教育の整備が成功のカギとなります。費用面に不安がある場合は、まずは無料版やOSS型ツールで社内にBI活用を定着させ、段階的なステップアップを図るのも有効です。

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                                            CREEK & RIVER
                                            株式会社クリーク・アンド・リバー社 Symbiorise編集部
                                            Symbiorise(シンビオライズ)は、AI、機械学習、データサイエンスなど最先端技術を扱う領域に特化した転職エージェントサービスです。データ・AI領域で転職を検討中の方に向けて、求人情報はもちろんインタビューやノウハウ記事などのお役立ち情報を発信しています。

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