KNOW-HOW
業務の効率化や売上の最大化を目指す企業にとって、データを活用した意思決定はますます重要になっています。その中核を担うのが膨大な情報を可視化・分析できる「BIツール」です。
しかし、BIツールは機能や価格、導入形式などが多岐にわたるため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、企業規模や目的別に15のBIツールをランキング形式で紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントを丁寧に解説します。自社にぴったりのBIツールを見極め、一歩先の業務改善を実現しましょう。
目次
ビジネスの現場で「BIツール」という言葉を聞く機会が増えていますが、その仕組みや具体的な活用方法についてはよくわからないという方も多いかもしれません。
ここでは、BIツールの基本的な仕組みや役割、現場での活用の実態について、初めて触れる方にもわかりやすく解説します。これからBIツールの導入を検討する方も、この記事を通じてBIツールの基本知識をしっかり身につけられるでしょう。
BIツール(Business Intelligenceツール)は、企業が保有する様々なデータを集約・分析し、経営や業務判断に活用するためのソフトウェアです。主な機能には、データの集計、グラフやチャートによる可視化、リアルタイムの分析、レポート作成などがあります。
最近ではクラウド型のBIツールが普及し、インターネット環境があれば場所を選ばずに利用できるのも特徴です。これにより、部門ごとに散らばっていたデータを一元管理し、グラフやチャートを使って視覚的に情報を整理した画面を誰でも簡単に操作できるため、必要なデータをすぐに見つけて全社で共有しやすくなっています。
BIツールは、ただデータを分析するだけでなく業務の見える化と効率化を同時に実現できる点で注目されています。
例えば、営業やマーケティング部門ではKPIの達成状況をリアルタイムで確認できるため、施策の効果をデータで評価し迅速に意思決定できます。また、経営層にとっても、各部署からの報告を待たずに重要指標をその場で確認できるため意思決定のスピードが飛躍的に向上します。現場から経営層まで同じデータに基づいて動けることは企業全体の競争力強化につながります。
こうした背景から実際にBIツールを導入している企業は増加傾向にあります。BIツールを開発しているウイングアーク1st株式会社の「BIツール活用の実態調査」によると、BIツール導入企業のうち34.6%が「全社的に」、40.9%が「一部の部門・担当者のみ」で積極的に活用しているとされています。合計で75%近くが何らかの形で活用しており、BIツールへの投資が定着しつつあることがわかります。
BIツールは、膨大なデータを整理・分析し、視覚的にわかりやすく表示することで企業の意思決定を支援する強力なツールです。ただのデータ分析にとどまらず、可視化や自動化を通じて業務の効率化や生産性の向上など多くのメリットがあります。
ここでは、BIツールでできることと導入によって得られる主なメリットを整理して紹介します。
BIツールの最大の特長は複雑なデータをグラフやチャートで直感的に可視化できる点です。たとえば、売上の推移や地域別の実績、顧客行動の変化などをリアルタイムで表示でき状況の把握や課題の発見が容易になります。
さらに、部門ごとのデータを組み合わせたクロス分析やトレンド予測も可能でマーケティング施策の効果測定、在庫や人員配置の最適化といった意思決定に役立ちます。
また、定期的なレポートやアラートを自動で作成・配信できるため、手作業での集計や報告資料の作成にかかる時間を大幅に削減できるのも大きな魅力です。一部のツールではAIによる異常検知やシナリオ分析にも対応しています。
BIツールの導入は、企業の業務全体に多くのメリットがあります。まず、データに基づいた迅速かつ客観的な意思決定が可能になり、市場変化へのスピード対応やリスク回避力が向上します。
また、部署間での情報共有がスムーズになり、リアルタイムでの情報連携が可能になることで無駄な作業やコミュニケーションロスを最小限に抑えられます。
さらに、現場の担当者でも専門知識なしに必要なデータを扱えるようになるため、意思決定の分散化が進み、現場レベルでの課題発見や改善活動が活性化します。
このようにBIツールの導入は経営層だけでなく全社員がデータにアクセス・活用できる体制を作ることができ、データドリブンな企業文化の醸成や継続的な業務改善・収益性向上につながるのです。
BIツールは非常に多くの種類があり、それぞれ特徴や強みが異なります。導入の目的や社内の状況に応じて、自社にぴったりなツールを選ぶことが重要です。
ここでは、BIツール選定の際に必ず確認すべき6つのポイントを具体的に解説します。導入後に「思っていたのと違った」とならないよう事前のチェック項目をしっかり押さえておきましょう。
BIツールは社内にあるさまざまなデータと連携することで初めて本来の力を発揮します。販売管理、会計、人事、CRMなど、すでに運用している業務システムとの連携がスムーズに行えるかを事前に確認しましょう。
特に重要なのはリアルタイムでデータを取り込めるAPI連携が可能かどうか、CSVやExcel形式のデータも読み込める柔軟性があるかといった点です。導入後に手作業でデータ変換が必要になると業務効率化とは逆効果になる恐れがあるので入念に確認しましょう。
BIツールには、ダッシュボード機能に特化したものや高度な分析が得意なものなど、用途によって得意分野が異なります。自社の目的に合致する機能が備わっているかを見極めることが重要です。
例えば、マーケティング施策の効果測定が目的なら広告データとの連携が強いツール、経営判断が主な目的ならKPIモニタリングやシミュレーション機能を備えたツールが適しています。「どの機能があるか」ではなく、「どの機能が必要か」を基準に選びましょう。
ツールによっては、専門知識がないと操作が難しいものも存在します。利用する社員のITリテラシーを考慮して、ノーコードで操作できるものや、マニュアルやチュートリアルが充実しているツールを選ぶと安心です。
また、クラウド型・オンプレミス型といった導入形式も重要な選定ポイントです。情報セキュリティや社内規定、インフラ環境に応じて最適な導入方法を検討しましょう。
BIツールは、ユーザー数に応じたライセンス体系を採用している場合が多くあります。数人だけが使用する想定なのか、それとも全社で活用するのかにより費用も大きく変わります。
「1ユーザーごとの課金」「部門単位での契約」「無制限プラン」などの違いを確認し、自社の利用規模や成長スピードに合ったプランを選びましょう。将来的な拡張性も視野に入れておくと安心です。
カタログスペックだけでツールを判断するのは危険です。多くのBIツールには無料トライアル期間が用意されており、実際に操作してみることが可能です。
操作性やUI、データの読み込み速度、社内システムとの連携などを試してみて、「誰でも直感的に使えるか」「目的に合ったレポートが作成しやすいか」を確認しましょう。現場担当者にも触ってもらい、実際の使用感を共有しておくことが重要です。
BIツールは導入後の運用が非常に重要です。導入時の設計支援や初期設定、活用方法の相談など、ベンダーが提供するサポート体制の有無は必ず確認しておきましょう。
特に、BIツールが初めての企業では、定着までの期間にしっかり寄り添ってくれるサポートやコンサルティングが大きな安心材料になります。日本語対応の有無や、対応スピード、サポートチャネル(メール、チャット、電話)も事前にチェックしておくと安心です。
企業の規模によって、抱えている課題や導入できる予算、人材のリソースは大きく異なります。BIツール選びもそうした状況に応じて最適なものを選ぶことが非常に重要です。
ここでは、小規模企業から大企業までそれぞれの規模に適したBIツールの選定ポイントを紹介します。
小規模な組織やスタートアップ企業では、限られた予算と人手の中で、迅速かつ柔軟に使えるBIツールが求められます。初期投資を抑えるためには無料プランや安価なクラウド型ツールが適しています。
また、IT部門がない、もしくは少人数であることも多いため、ノーコードで扱える操作性の高さが重要です。分析レポートがすぐに作成できるテンプレート付きのツールや、サポートが充実しているものを選ぶと導入・運用のハードルが大きく下がります。
小規模企業・スタートアップにおすすめな機能
中堅企業では、複数部門でのデータ活用が求められ、一定のITリテラシーと導入余力もあるケースが多くなります。そのため、部門ごとに異なるデータを統合して分析できるような連携性の高いツールが向いています。
特に、マーケティングや営業、生産など、業務領域ごとにカスタマイズできるダッシュボード機能やレポートの自動作成・配信機能があると業務の効率化にも直結します。
中堅企業におすすめな機能
大企業では膨大なデータ量への対応とセキュリティの強化が必要となるほか、数百~数千人単位のユーザーがBIツールを利用する可能性があります。そのため、組織の拡大やデータ量の増加にも柔軟に対応できる拡張性に優れたエンタープライズ向けBIツールを選ぶことが重要です。
また、組織全体での共通KPI管理や経営指標のリアルタイムモニタリングができるダッシュボード機能も重要です。
さらに、社内にシステムを構築するオンプレミス型やクラウドと併用するハイブリッド型など導入形態の柔軟性も確認すべきポイントです。自社のセキュリティ要件やITインフラに合わせて最適な形式を選ぶことで運用負荷やリスクを抑えることができます。
大企業・エンタープライズにおすすめな機能
BIツールは導入する目的によって最適な製品や機能が大きく異なります。営業やマーケティング支援、経営判断、現場業務の効率化などそれぞれの用途に合った選び方をすることが、BIツールの効果を最大限に引き出すカギとなります。
ここでは代表的な3つの目的に応じた選定ポイントを紹介します。
営業やマーケティング部門でBIツールを活用する場合、顧客データや広告データ、売上データなどの多様な情報を集約し、分析する機能が重視されます。施策の効果測定や顧客の行動分析を迅速に行えるツールが適しています。
営業・マーケティング支援におすすめの機能
経営層やマネジメント部門では、会社全体の状況を一目で把握できるダッシュボードやKPIモニタリング機能が求められます。各部門の指標を統合して管理できる構造になっていることが重要です。
経営層やマネジメント部門におすすめの機能
現場部門でのBI活用では、日々の業務データを活用し無駄の削減や業務改善に活かせることが重要です。人事、在庫管理、生産管理などそれぞれの現場に最適化された分析軸を持つBIツールを選ぶと効果的です。
人事・在庫・生産管理などにおすすめの機能
ここまでで企業の規模や目的に応じたBIツールの選び方はおおよそご理解いただけたかと思います。とはいえ具体的にどのツールがどんな機能やサポート体制があり、いくらくらいかかるのかなどの詳細は調べてもなかなか比較しづらいのが実情です。
そこでここでは、人気のBIツール15製品を厳選し、機能・費用・サポート体制などをわかりやすく整理しました。自社に合ったツールが見極められるようぜひ参考にしてください。
機能の説明
機能名 |
内容 |
レポート |
特定のデータを定期的・定型的に出力する帳票機能 |
ダッシュボード |
複数のグラフや指標を1画面に集約しリアルタイムで可視化できる機能 |
Excel(インポート/エクスポート) |
Excelファイルを読み込み分析したり、分析結果をExcel形式で出力する機能 |
タブレット対応 |
現場や出先でBIツールの画面をタブレットやスマートフォンでも閲覧・操作できる機能 |
OLAP分析 |
多次元データを「ドリルダウン」「スライス」などの操作で自由に分析できる機能。売上や在庫などを部門・地域・時期別に深掘り可能。 |
データマイニング |
大量のデータからパターンや相関関係を自動的に発見する機能。売上予測や顧客傾向の分析に活用できる。 |
プランニング |
予算や計画値を立て、実績と比較して差異を分析する機能。経営管理やシミュレーションに有効。 |
人気BIツール15選
BIツール名 |
対応形式 |
強み |
価格 |
対象企業規模 |
Microsoft Power BI |
クラウド / オンプレミス |
MS連携・コスパ |
月額2,098円~ |
中堅〜大企業 |
Tableau |
クラウド / オンプレミス |
高機能ビジュアル |
月額4,200円~ |
中堅〜大企業 |
Google Looker Studio |
クラウド |
Google連携・無料 |
無料 |
小〜中規模企業 |
Qlik Sense |
クラウド / オンプレミス |
探索型分析 |
$200~ |
中堅〜大企業 |
Yellowfin |
クラウド / オンプレミス |
データストーリー |
要問合せ |
中堅企業 |
b→dash |
クラウド |
ノーコード統合 |
要問合せ |
中堅〜大企業 |
Domo |
クラウド |
大規模統合 |
要問合せ |
中堅〜大企業 |
MotionBoard |
クラウド / オンプレミス |
地図分析・リアルタイム |
15,000円~/10人 |
中堅〜大企業 |
Srush |
クラウド |
Webマーケ特化 |
要問合せ |
中小企業 |
IBM Cognos Analytics |
クラウド / オンプレミス |
AI補助・統合分析 |
1,689円~ |
大企業 |
LaKeel BI |
クラウド / オンプレミス |
設計自由・業種別テンプレ |
要問合せ |
中堅〜大企業 |
Actionista! |
クラウド / オンプレミス |
ノーコード・UI簡易 |
要問合せ |
中堅企業 |
WebQuery |
オンプレミス |
帳票特化 |
要問合せ |
中小企業 |
FineReport |
クラウド / オンプレミス |
帳票・ダッシュボード |
要問合せ |
中堅企業 |
CRM Analytics |
クラウド |
Salesforce連携 |
月額9,000円~ |
中堅〜大企業 |
Microsoft Power BIはMicrosoft社が提供するBIツールで、Excelユーザーが使い慣れた操作感でデータ分析できる点が特長です。Microsoft 365/Copilotとの連携によって、社内システムやTeams、OneDrive、SharePointに散在するデータを統合し、リアルタイムのダッシュボード化やレポート生成が可能です。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも閲覧できるため、外出先や会議中のデータ活用にも便利です。中小企業からIT部門を抱える大企業まで幅広い導入実績があります。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
Power BI Pro:月額2,098円/ユーザー |
無料トライアル期間 |
あり |
サポート体制 |
・Microsoft公式ドキュメントおよびナレッジベース |
おすすめのユーザー |
・Excelを使った業務管理に限界を感じている方 |
Tableau(タブロー)は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するビジュアル分析に強みを持つBIツールです。マウス操作だけで複雑なグラフやダッシュボードが作成できるため、データ分析に慣れていない部門でも活用しやすいのが特長です。
SalesforceやExcel、クラウドアプリとの連携が可能で、社内の業務フローに沿ったレポート作成や共有がスムーズに行えます。クラウド・オンプレミスのどちらにも対応しており、多くの企業が部門単位から全社導入に至っています。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
Viewer:4,200円/月 |
無料トライアル期間 |
あり(14日間) |
サポート体制 |
・公式ヘルプセンター・ナレッジベース |
おすすめのユーザー |
・グラフやチャートを使って直感的に分析したい方 |
Google Looker Studio(旧:Google Data Studio)は、Googleが提供する無料のBIツールで、Google広告やスプレッドシート、BigQueryとの連携に優れたサービスです。テンプレートを使えば数分でダッシュボードが作成でき、データ分析の知識がなくても扱いやすいのが魅力です。
Webブラウザ上で動作するクラウド型ツールのため、PC・スマートフォン・タブレットからも閲覧可能。コストを抑えてレポート作成を始めたい企業やフリーランスにも適しています。
対応形式 |
クラウド型 |
機能 |
|
費用 |
無料(※BigQuery連携や一部テンプレートは有料) |
無料トライアル期間 |
常時無料(機能制限なし) |
サポート体制 |
・Googleヘルプセンター |
おすすめのユーザー |
・Google広告やGA4のデータを可視化したいマーケター |
Qlik Sense(クリックセンス)はスウェーデンのQlikTech International ABのBIツールで、独自の連想エンジンとAIによる分析補助機能に強みを持っています。特に大量かつ複雑なデータを扱う企業に評価されています。質問形式でデータを検索できる自然言語インターフェースや関係性を可視化する機能が特長で、複数のデータソースを横断的に分析可能です。
クラウド版(Qlik Cloud)とオンプレミス版(Qlik Sense Enterprise Client-Managed)のどちらも用意されており、企業の運用体制に応じた導入が可能です。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
スターター:$200/月 |
無料トライアル期間 |
あり(30日間) |
サポート体制 |
・公式サポートセンター(Qlik Support Portal) |
おすすめのユーザー |
・複数部門・複数システムのデータを統合して分析したい企業 |
Yellowfinは、オーストラリア発のグローバルBIプラットフォームで、売上や在庫などの重要なデータの変化を検知し、その原因を自動で提示する「シグナル機能」を特長とします。Salesforce や Google Analytics、各種基幹システムと連携し、担当者自身がリアルタイムに分析・レポート構築できるため、非エンジニアでもスピーディにデータ活用を開始できます。多くの企業で利用されており、企業規模や業種を問わず導入実績があります。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型/ハイブリッド型 |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
あり(30日間) |
サポート体制 |
・国内/国外対応の技術サポートあり |
おすすめのユーザー |
・レポートやダッシュボードの視覚的な見やすさを重視したい方 |
b→dash(ビーダッシュ)は株式会社データXのBIツールで、日本国内で広く使われるマーケティング特化型のBI/CDP/MA 統合プラットフォームです。GUIベースの「データパレット」によって、SQL不要でデータ収集・統合・分析・活用までをノーコードで実施可能です。
顧客データを活かしたマーケティング施策やKPIモニタリングに強みがあります。LINEやShopify と連携し、現場主導でスピーディなマーケティング施策やKPIモニタリングを行いたい企業に適しています。累計1,000社以上の運用実績があることも信頼の裏付けです。
対応形式 |
クラウド型(SaaS) |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
なし(デモ画面あり) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(設定・分析設計) |
おすすめのユーザー |
・非IT部門でも自社データを活かしてマーケティングを推進したい方 |
Domoは、アメリカのDomo社のBIツールで、“Business Cloud”を標榜するクラウド専用BIプラットフォームです。1000種類以上のデータソースと接続でき、リアルタイムに可視化やダッシュボード更新が可能です。AI機能によりトレンドの検出や異常検知も自動化でき、複数部門にわたるデータ共有と意思決定の迅速化を可能にします。SaaSで提供され、スケーラビリティにも優れているため、エンタープライズ企業でも広く採用されています。
対応形式 |
クラウド型(SaaS) |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
あり(30日間) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(構築支援/初期設定) |
おすすめのユーザー |
・複数部門のデータをまとめて分析し、可視化したい企業 |
MotionBoardは、IoTや基幹システム、Excel、クラウドサービスなど多様なデータと連携できるウイングアーク1st株式会社のBIダッシュボードツールです。視覚的に優れた表現と、データ入力機能や地図連携など実務を支える多彩な機能を搭載。製造・物流・営業など幅広い業種で活用されています。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
クラウド版: Entry Edition:月額約15,000円/10ユーザー~ オンプレミス版: サブスクリプションライセンス:月額約80,600円〜 |
無料トライアル期間 |
無料デモあり |
サポート体制 |
・導入支援サービス(設定・分析設計) |
おすすめのユーザー |
・製造・物流など実務現場に即した分析を行いたい企業 |
Srush(スラッシュ)は株式会社SrushのBIツールで、営業支援SFAやMAツールと連携し、施策の効果を可視化を可能にします。操作はシンプルで、専門知識がなくてもすぐに活用できる点が特長。マーケティングや営業活動の成果を可視化し、PDCAを高速で回したい企業に適しています。
対応形式 |
クラウド型 |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
あり |
サポート体制 |
初期設定支援 |
おすすめのユーザー |
・マーケティングや営業の数値をすぐに見える化したい方 |
株式会社ラキールが開発・提供する「LaKeel BI」は、データの収集から可視化、自動レポート生成までを一貫して行える国産のセルフサービスBIツールです。Excelライクな操作性と業務に即したテンプレートにより、現場部門でも簡単に分析を開始可能。
クラウド/オンプレミスの両対応で、人数やデータ容量に制限のないライセンス体系も特長です。国内の製造業・流通業・自治体などを中心に幅広い導入実績があります。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
無料体験セミナーあり |
サポート体制 |
・導入支援サービス(設定・分析設計) |
おすすめのユーザー |
・全社員が使いやすいBI環境を整えたい企業 |
ジャストシステム株式会社が提供する「Actionista!(アクショニスタ)」は、帳票作成や業務レポートの自動化に強みをもつ日本製のBIツールです。専門知識がなくても扱える設計で、SQL記述なしでデータの抽出やグラフ化が可能。
クラウド/オンプレミス両対応で、特に人事・経理・営業など非エンジニア部門での定型業務改善に導入されています。導入支援や研修サービスも充実しており、初めてのBI導入にも適しています。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
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費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
お問い合わせ(デモあり) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(設定・分析設計) |
おすすめのユーザー |
・定型帳票や業務レポートを効率よく作成したい方 |
WebQueryは、ユニリタが提供する日本製のBIツールで6,000社を超える導入実績があります。Webブラウザ上で動作し、検索・抽出・集計・帳票出力までを一元的に操作可能。
リアルタイムでのデータ参照や操作ログの記録など、金融・公共・製造業など、厳格な内部統制が求められる業種にも対応しています。基幹システムや各種データベースとの連携も容易で、現場主導での帳票業務の効率化に貢献します。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
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費用 |
お問い合わせ(導入形態・規模により異なる) |
無料トライアル期間 |
なし(デモあり) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(環境構築・テンプレート設定) |
おすすめのユーザー |
・金融や公共機関など、内部統制が重視される企業 |
FineReportは、帳票業務に強みを持つBIツールで、中国のFanruan Softwareが開発し日本国内でも多数の企業に導入されています。見積書・請求書・契約書などの定型文書を自動で生成・配信でき、Excelに近い操作画面と豊富なテンプレートにより、非エンジニアでも簡単に帳票設計が可能です。大量データのバッチ処理やデータベースとの直接連携など、高い業務適用力を備えています。
対応形式 |
クラウド型/オンプレミス型 |
機能 |
|
費用 |
お問い合わせ |
無料トライアル期間 |
あり(公式サイトからダウンロード可能) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(帳票レイアウト設計・配信設定) |
おすすめのユーザー |
・帳票業務を効率化・自動化したいバックオフィス部門 |
CRM Analytics(旧:Tableau CRM)は、Salesforceが提供するクラウド型のBIツールで、Salesforceの顧客・商談データを可視化・分析に特化しています。Einstein DiscoveryによるAI予測分析や、営業ダッシュボードのSalesforce画面への埋め込み機能などを活用すれば、営業活動の最適化やリードの絞り込みがスムーズに行えます。
Salesforce環境とシームレスに統合されており、モバイルからの分析・閲覧もスムーズに行えます。
対応形式 |
クラウド型 |
機能 |
|
費用 |
Einstein Predictions:月額9,000円 |
無料トライアル期間 |
あり(30日間) |
サポート体制 |
・導入支援サービス(初期設定・ダッシュボード構築) |
おすすめのユーザー |
・Salesforceユーザーで、顧客データを活用したい営業・マーケ部門 |
予算に限りがある企業や、まずは小規模に試してみたい企業にとって、無料またはOSS(オープンソースソフトウェア)型のBIツールは非常におすすめです。
ここでは、導入コストを抑えつつも実用性の高い代表的なツールと、導入時の注意点について解説します。
まずはコストをかけずにBIツールを導入したい場合、無料で使えるクラウド型のツールは非常に有効な選択肢です。操作性も高く、導入のハードルが低いため、社内のデータ活用を手軽に始めたい企業に向いています。代表的なツールとしては「Looker Studio(旧Data Studio)」や「Power BI」などがあります。
どちらも初期導入のハードルが低く、社内でBIツールの活用を始める第一歩として非常に適しています。
OSS型BIツールとは、ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改良できるBIツールのことです。基本的に無料で使えるうえ、自社のニーズに応じたカスタマイズが可能な点が大きな特徴です。
代表的なツールとしては「Metabase」や「Kibana」などがあります。
Looker StudioやPower BI(無料版)は、クラウド上ですぐに使えるBIツールで、操作も簡単なため、非エンジニアでも扱いやすいのが特長です。
一方、MetabaseやKibanaなどのOSS型BIツールは、自社サーバーなどにインストールして使うため、導入にはある程度の技術知識が必要ですが、その分カスタマイズ性や柔軟性に優れています。
OSS型ツールは「自分たちで構築して自由に使いたい企業向け」、Looker StudioやPower BIは「手軽に始めたい初心者や中小企業向け」と言えるでしょう。どちらを選ぶかは、自社のITスキルや分析ニーズに応じて検討するのがポイントです。
無料ツールのメリット
注意点
特にITリソースが限られている組織では、「無料だから」という理由だけで選ぶのではなく、自社の体制や目的に合ったツールかどうかを慎重に見極めることが大切です。まずは無料版で試し、必要に応じて有料プランへの移行や外部サポートの導入も検討しましょう。
BIツールの導入は、企業にとって大きな変化をもたらします。正しく活用すれば業務の効率化や意思決定の迅速化を大きく後押ししますが、準備不足や運用面の課題からうまく機能しないケースもあります。
ここでは、実際の成功事例と失敗事例を通じて、導入時に押さえておくべきポイントや注意点を解説し、今後の導入に活かせる実践的なヒントをお伝えします。
BIツールの導入は、データの可視化や業務の効率化を通じて、組織全体の意思決定力を高めることができます。ここでは、実際にBIツールを活用して大きな成果を上げた企業の事例を紹介し、導入の目的や得られた効果、成功に至ったポイントを解説します。
りそな銀行 – MotionBoard Cloudの例
導入目的 |
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効果 |
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成功の秘訣 |
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LIFULL – LaKeel BIの例
導入目的 |
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効果 |
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成功の秘訣 |
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BIツールは非常に有用な仕組みですが、導入すれば必ず成功するわけではありません。ツールの選定や社内の運用体制に課題があると、期待した効果を得られず形骸化する恐れもあります。ここではBIツール導入前に知っておきたい5つの注意点を解説します。
BIツールは、膨大なデータを整理・可視化し、迅速かつ的確な意思決定を支える強力なビジネスツールです。この記事では、BIツールの基本機能から導入メリット、選定時のポイント、主要製品の比較、そして企業規模や目的に応じた選び方までを網羅的に解説しました。
導入にあたっては自社の業務フローや組織体制、データ活用の目的を明確にし、それに合ったツールを選ぶことが何より重要です。加えて、導入後も継続的に活用できる体制づくりや社内教育の整備が成功のカギとなります。費用面に不安がある場合は、まずは無料版やOSS型ツールで社内にBI活用を定着させ、段階的なステップアップを図るのも有効です。
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