【募集背景】
▼私たちが実現したい社会
2030年、日本は644万人の人手が不足するという予測があります。特に大きく不足すると言われているのが、サービス業や流通・小売などの生活・社会インフラを支えている働き手が多く存在する業界です。人手不足が深刻化する中で、人々の快適で豊かな暮らしをどうしたら維持できるのか。「サービスの自動化だけでは解決できない」難しい課題に、私たちスマートM&S事業部は「働き手を支える新しいサービスを創る」ことを通じて向き合いたいと考えています。
例えば、働き手一人一人の働きぶりや現場の課題を見える化でき、現場・管理部門・経営が一緒に具体的な改善に取り組むことが出来たら、働きがいのある労働環境が作れるのではないか。その積み重ねが、日本の高品質なインフラを守り、未来に受け継ぐことにも繋がっていく。私たちはそんな社会を実現したいと考えています。
▼社会に貢献し続けるために生まれた新しい組織
私たちデータソリューション事業本部のスマートM&S事業部は、オムロン創業90周年を迎えた2023年に誕生しました。
これまでもオムロンは公共輸送・交通安全・決済などの社会インフラ領域で、およそ半世紀にわたり公共性の高いサービスを提供し、人々の生活を支えてきました。昨今、社会が大きな変革期を迎える中で、これまでの「モノ」による課題解決から、「モノ」の利用を通じた課題解決(ソリューションビジネス)へビジネスモデルを進化させる必要があります。私たちが目指すのは、オムロンの存在意義である「事業を通じて社会価値を創出し、社会の発展に貢献し続けること」の体現であり、社会課題の解決につながる次の成長事業を創造することです。
▼募集背景
スマートM&S事業部は設立から1年が経過し、アパレル小売店舗での実証実験やスタートアップとの協業など、着実に活動の幅を広げてきました。この過程で、AI、データ解析、遠隔操作ロボットなどを活用した新しいソリューションの開発を進めており、そのソリューションが捉える顧客ニーズと提供価値に対する解像度がより高くなってきています。
事業が加速する中で、さらに成長を加速させるために、共に事業を作り上げていける仲間を募集します。このタイミングで新たなメンバーを迎え入れ、より大きな成果を目指していきたいと考えています。
もし、この挑戦に興味をお持ちいただけたら、ぜひ一緒に未来を切り開いていきませんか?まだまだお伝えしたいことがたくさんありますので、ぜひカジュアル面談でお話させてください。
【担っていただきたい具体的な仕事内容】
▼社会課題に挑む先端AIソリューションの事業化推進
流通・小売業界における店舗運営の高度化を目指し、画像解析技術を活用した棚割最適化や店内課題の自動検知ソリューションを開発しています。現在、全国1,000店舗規模のアパレル・物販系チェーンにてPoCが進行中です。今後は導入先の拡大とともに、プロダクトの収益化を目指します。さらに、将来的な人手不足を見据え、AIカメラ・自走ロボット・遠隔コミュニケーションシステムなどを活用したリアルタイム店舗データの取得にも挑戦。POSや業務データでは捉えきれない「現場の空気感」や「非構造データ」の活用により、次世代の店舗運営支援を実現します。
【業務内容イメージ】
・店舗画像・映像データを用いた物体検出モデル(YOLO等)の構築・精度改善
・マルチモーダルLLMを活用した店舗課題の自動検知アルゴリズムの設計
・店舗内センサーデータ・映像データの統合による行動解析モデルの開発
・PoC結果の分析とモデル改善、導入効果の定量評価
・店舗運営現場との連携による要件定義・フィードバックループの設計
▼社内業務課題を解決するデータソリューションの企画・開発
オムロンフィールドエンジニアリングのコンタクトセンター向けに、FAQサジェストツールを開発・導入。自然言語処理技術を活用し、オペレーターの対応品質と業務効率を両立させる支援を行っています。今後はサポートデスクやカスタマーエンジニア業務への展開を予定しており、FAQ機能の拡張と外販向けプロダクト化も視野に入れています。また、保守部品の在庫最適化を目的とした新規ソリューションの企画も進行中。事業部と連携し、現場の課題を深く理解した上で、AI・データ技術を活用した実効性の高いプロダクトを構想・実装していきます。
【業務内容イメージ】
・問い合わせ履歴データを用いたFAQ推薦モデルの構築
・類似質問検索・回答精度向上のための自然言語処理アルゴリズムの改善
・在庫・出荷データを用いた需要予測モデルの設計・評価
・社内外ステークホルダーとの協働によるプロダクト要件定義・改善提案
【この仕事の魅力】
▼特徴・魅力
・PoCから事業化まで一気通貫で関われる環境:技術検証だけでなく、プロダクトの収益化・スケールまでを見据えた実践的な開発が可能です。
・社会実装に直結するテーマ:小売・流通・カスタマーサポートなど、生活に密着した領域でAIの力を発揮できます。
・多様なデータソースへのアクセス:画像・音声・テキスト・センサーデータなど、マルチモーダルなデータを活用した開発が可能です。
・社内外のステークホルダーと連携:事業部や現場との協働を通じて、実際の課題に根差したソリューションを構築できます。
【業界動向と自社事業の特徴】
▼事業内容
現在は主にサービス業や小売業界に対して、現場データを収集・分析・活用し、業務プロセスの最適化や経営課題解決に繋げるデータソリューションビジネスを展開しています。今後は、社会インフラ向けにデータソリューションビジネスを展開していく予定です。
▼強み
全国規模のコンビニやコーヒーチェーンのクライアントの設備機器の一括保守等のワンストップサービスやIoT・ロボティクス製品の導入支援を担うオムロンフィールドエンジニアリング(OFE)と連携することで、膨大なデータ資産を収集することが出来、またサービスモデルの実装を進めることが出来ます。さらに鉄道・交通・エネルギー領域でトップクラスのシェアの製品を持つオムロンソーシャルソリューションズ(OSS)との連携も進めており、製品を通じて蓄積してきた現場データを活用した新たなソリューションを生み出せる可能性を多く秘めています。
また、2023年に新たにオムロングループに参画したJMDC社のデータマネジメント技術及びソリューション開発力も活用することで、データソリューションビジネスを創出し、事業部の成長力も高めることが出来ます。
▼今後の展望
事業としては、ソリューションビジネスの検討と提供に留まらず、クライアントの経営層や管理部門を巻き込みながら現場課題の解決をできるよう支援を行っていきます。現在は主にサービス業や小売業界に対してソリューション開発を進めていますが、足元では物流業界や金融業界へのソリューション提案も積極的に行っています。さらにOFE・OSSの既存事業と連携を強化することで今後ますます拡大する予定です。それに伴い、各業界に特化した新しいビジネスモデルの策定や、変革に向けたロードマップ作りなど、事業を創出する機会も増えていきます。
【部・チームの業務概要】
データソリューション事業本部 スマートM&S事業部 12名
事業責任者2名のもと、各関係先と協業し、新たなデータソリューションおよびビジネスモデルの企画・開発を担っています。
▼今回の想定ポジション
エンジニアリーダークラス~スペシャリスト・経営基幹職クラス
【配属先の課・チームの人数や雰囲気】
▼配属部門
オムロン株式会社
データソリューション事業本部 スマートM&S事業部
※東京事業所(品川)もしくは、目黒(OFE本社)に駐勤予定
スマートM&S事業部は、まだ10名程度のコンパクトな組織ながら、オムロングループ内の多様な部署から集まった人財と、キャリア採用による外部人材が融合した多様性と専門性に富んだチームです。オムロンのビジネスモデルを進化させるとともに、社会課題の解決に資する次世代事業の創出を目指し、全員が開拓者としてのマインドを持って日々挑戦しています。また、社内外のステークホルダーを巻き込みながら新たな価値を生み出すこの部署では、“健全なる領空侵犯”を歓迎する改革志向のメンバーが多数在籍しています。
※在宅勤務制度あり