データサイエンティスト
前職の事業整理をきっかけに、初めて本格的な転職活動を始めたTさん。データ分析に携わり、海外の方と働くという絶対条件をもとに、複数の転職エージェントと連携しながら自分に最適なキャリアを模索しました。
この体験は、「初めて転職する人」「データ分析の経験を活かしたい人」「グローバルなキャリアに挑戦したい人」にとって、納得感のある選択肢の見つけ方のヒントになる記事です。
――はじめに、転職を考えたきっかけを教えてください。
前職の会社が事業整理によりなくなってしまい、転職せざるを得ない状況になったことがきっかけです。正直に言えば“やむを得ず”というスタートでしたね。これまでにも「転職してもいいかも」と思ったことはありましたが、その時は書類も作らず、エージェント登録もせずに終わっていたので、本格的に活動したのは今回が初めてです。
――転職を始める段階で、次の会社に対する希望はありましたか?
最初は明確なイメージがあったわけではないのですが、考えを整理していく中で「絶対に外せない条件」が2つ出てきました。
1つ目はデータ分析に携われること。これはこれまでの経験を活かせる領域であり、自分の専門性をさらに伸ばしていきたいと考えていました。2つ目は海外の方と一緒に仕事ができることです。海外で働くかたちでも構いませんし、日本で外資系企業に勤める海外の方と関わるかたちでもいいのですが、とにかくグローバルな環境で働きたいという想いが強くありました。
前職は「IT×農業」という分野で、国内の発展に寄与するイメージが強く、海外経験はこれまであまり多くはなく……10年後、20年後の将来を考えたとき、外資系企業の中で働く力や、外国人の方と密接に協働する力を身につける必要があると感じ、次はその環境に移りたいと思ったんです。
――転職を始めてからは、どのように情報収集をされましたか?
まずは転職経験のある上司に、転職の進め方について相談しました。そこで2つアドバイスをいただいたんです。
1つは複数の転職エージェントに登録して比較すること。「相性は会ってみないとわからないから、最初はできるだけ多くのエージェントと話してみたほうがいい」と言われました。実際に会う中で、「どのような企業が自分とマッチするか」だけでなく、そもそも「転職市場がどう回っているのか」「自分の経験はどう評価されるのか」といった仕組みそのものも知ることができ、とても勉強になりました。
もう1つは職務経歴書をしっかり作り込むことです。「プロジェクトごとにA4で1枚にまとめ、それを最終的に3枚程度の職務経歴書に統合する」という具体的な方法を教えていただきました。プロジェクトごとに1枚で整理すると、自分の役割や成果がより明確に見え、後からまとめ直す際もスムーズでした。そのプロセスで自分のキャリアを体系立てて振り返ることができたのは大きな収穫だったと思います。
最終的に完成した職務経歴書は転職エージェントに共有し、業界ごとの見せ方の違いを教えてもらいながら微修正していきました。
――身近に心強い味方がいらっしゃったのですね。複数のエージェントを並行して利用していたとお聞きしましたが、久保木(symbiorise転職エージェント)に依頼くださったきっかけは何だったのでしょうか?
久保木さんとは、他社転職サービス経由でスカウトをいただいたことがきっかけで出会いました。スカウトサービスに登録すると複数のエージェントからメッセージが届きますが、久保木さんからのご連絡は本当に早くて。4番目あたりだったと思います。
また、送られてきた文面に私のプロフィールに関する固有名詞が入っており、しっかり読んでくれたことが伝わってきたんです。スピード感もありつつ、でもよくある一斉送信ではない、「きちんと向き合ってくれている」と感じたことが大きな決め手でした。
……あとは、他の転職サービスの担当エージェントは比較的若い方(30歳前後)が多かったのですが、久保木さんは少し上の世代で、豊富な経験に基づいたアドバイスをしてくれそうだと感じ、やり取りを進めることにしたんです。
――実際に転職支援サービスを利用してみて、よかったと感じられた点はありますか?
「落ち着いて寄り添ってくれる対応」が印象的でしたね。多くのエージェントは「ガツガツと数をこなす」ような雰囲気がありましたが、久保木さんはより長期的にキャリアを見据えてアドバイスしてくださった点で異なっていました。
特にありがたかったのは、私のスケジュールに柔軟に合わせて対応していただいたことです。例えば、他社の選考スケジュールに足並みを揃えるために急ぎで応募準備を進める必要があった際、求人を素早く探し、履歴書や職務経歴書を確認していただき、翌日には応募できるよう調整してくださいました。また、面接や内定の調整でも同じようにスピード感を持って対応していただいて。こうした細やかな配慮のおかげで、とても安心して進めることができました。
――ありがとうございます。最後は複数社内定を得られ、悩まれたとお聞きしました。
はい。実は他社エージェント経由で内定をいただいた会社が第1志望で、もうほとんど気持ちは固まっていたんです。それでも、久保木さん経由で応募して内定をいただいた会社と悩んでしまったのは、その会社の面談で「自分を深く理解してもらえた」と強く感じられたからなんです。私のキャリアを踏まえたポジションを新たに用意してくださったり、海外と関わるキャリアパスも示していただき、その提案にしびれてしまって。
職務内容が少し違うかなと感じていたのですが、その点に関しては久保木さんから「どんな業界でも活かせる経験になる」とアドバイスをいただきました。第三者の視点で整理してもらえたことで、納得感を持って選択肢として考えられるようになりました。
結果、他社経由の会社に決定しましたが、複数社でしっかり悩み抜いたうえで決断できたことは、自分にとって大きな意味がありました。
――次の会社に入社を決めた理由を教えてください。
決め手となったのは、特徴的な組織体制です。商社であるため多様な製品を扱っていますが、担当者1人が複数商材を持つのではなく、商材ごとに専任チームを組成しています。それぞれのチームがサプライヤーと緊密に連携しながら販売戦略を立て、日本国内での拡販に取り組む――まるで社内ベンチャーがいくつも存在しているような仕組みです。さらに開発拠点は海外にあることも多く、グローバルな視点で仕事ができる点にも惹かれました。
――次の会社での夢や目標を教えてください。
私自身、将来的に新規事業を創り出す力をつけたいという想いがあります。データ分析や英語を活用しながら、会社の新しい事業やビジネスモデルを形にしていけるようになることが目標ですね。
将来的には、社会全体の大きな課題である人口減少や地球環境問題の解決に携わりたいです。データを活用して、人が減っても環境が厳しくなっても、これまで以上に快適な生活を維持・実現できる仕組みをつくる。その一端を担える存在になりたいと思っています。
――素敵なお話をありがとうございました。
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