データサイエンティスト
「データ分析スキルをもっと活かしたい」「未経験領域にも挑戦したい」と考えている方へ。「大学院で学んだことを仕事にどう活かせる?」「データサイエンス領域へのキャリアチェンジは可能?」——そんな不安を抱える方は少なくありません。
今回ご紹介するKさんは、SIerでのITエンジニア経験を活かしつつ、大学院で培ったデータ分析の知識を仕事で活かしたいと考え、データサイエンス領域への転職に挑戦しました。限られた時間での転職活動の中、個人応募から転職エージェントの活用に切り替え、効率的に情報収集・選考準備を進めることで、理想のキャリアを実現しています。
本記事では、Kさんがどのように自身の経験を整理し、未経験領域に挑戦しながら納得感のある入社先を決めたのかを詳しくご紹介します。
「ITエンジニアからデータサイエンティストへキャリアチェンジしたい」「データ分析スキルを活かせる企業に転職したい」と考えている方に、必ず参考になる体験談です。
――今回、転職を考えたきっかけを教えてください。
転職を考えたきっかけは、大きなプロジェクトがひと段落したタイミングでした。そのときに、「次は自分が何をしていきたいか」を改めて考えるようになりまして。もともと大学院時代にデータ分析のスキルを身につけていたこともあって、それを仕事でもっと活かしていきたい、という想いがあったんです。
前職ではSIerでITエンジニアとしての経験やスキルを積んできましたが、自分の中で「大学院で学んだことも活かして、もう少しデータ分析に踏み込んだ仕事がしたい」と思うようになりました。ただ、それを実現できる環境が前職にはあまりなかったんですね。
そうした背景から、自分が本当にやりたいことにチャレンジできそうな会社に行こうと考え、転職を決めました。
――大学院時代に学ばれていたデータ分析と、前職で培われたITエンジニアとしての技術を掛け合わせて働けるような環境を考えられたということですね。ファーストキャリアで“データサイエンス 領域”に進まなかったのはなぜでしょうか?
大学院時代からデータサイエンスにはすごく興味がありましたが、当時学んでいたデータ分析やAIも、広い意味ではITの分野に含まれると感じていて。
そこで自分が本当にやりたいことって何だろうと考えたときに、「 “IT業界”で何か大きなことに取り組むことなんじゃないか」と思ったんです。そういう視点で就職活動をしていたので、結果的にIT業界の中でも特にスケールの大きなことができそうなSIer企業を選んだ、という経緯があります。
――次の会社では“どうなっていきたいか”などのイメージはありましたか?
そうですね……前職では、専門性を深めるというよりは、プロジェクトマネジメント系の業務が中心になっていたんです。
これからは、マネジメントよりも技術面でのバリューを出していけるような働き方をしていきたいと思っています。特に、自分が好きなAIやデータ分析、将来予測といった分野、職種でいうと「データサイエンティスト」のような技術的なスキルがしっかり身につけられる環境に身を置きたい――そう考えていましたね。
――転職を考え始められてから、どのように情報収集をされていましたか?
実は転職活動を始めようと思ったとき、あまりじっくり調べる時間がなかったんです。というのも、前職での労働時間が相当なものだったので、なかなか時間の余裕がなくて。
そんな中で最初にやったのは、就活のときに調べた「データサイエンス系の仕事ができそうな企業」のリストから、興味がある会社をピックアップし、どんなポジションを募集しているかを確認するということでした。昔の自分に頼る……といった感じです。
――ということは、最初はバイネームで企業を一社ずつ受けていた?
おっしゃる通りです。最初は個別に企業を調べて、一社ずつ応募していました。ただ、応募する企業ごとに職務経歴書の志望動機を書き直さないといけないので、かなり工数がかかるんですよね。もともと時間が限られていたこともあって、「このやり方はちょっと非効率かも」と感じ始めたんです。それで、転職エージェントを使ってみようと思ったのが次のステップでした。
――クリーク・アンド・リバー社にはどのようにして出会われたのでしょうか?
データサイエンスに携われることが次の会社の絶対条件だったので、まずは「データサイエンス 転職エージェント」みたいなキーワードでGoogle検索をしました。そのときに一番上に出てきたのが貴社だったんです。サイトを拝見し、「ここなら自分の希望に合った支援をしてくれそうだな」と思ってお願いすることにしました。
――実際にサービスを利用されてみて、良かったところを教えてください。
やはり、転職活動を効率化できたところですかね。先ほどもお話ししたように、ひとりで動いていた際は効率が悪く、かなりの時間がかかっていました。ですが西廣さん(symbiorise転職エージェント)にお願いしたことで、一度提出した職務経歴書や履歴書をもとに、複数社にまとめて応募していただけたので、サクサクと進められるようになりました。
もうひとつ印象的だったのが、自分では候補に入れていなかった企業もご紹介いただけたことです。有名な企業でも、「ここがデータサイエンスを事業としてやっているんだ」と知らなかった会社も多くて。そういった自分の知らなかった情報を教えてもらえたのはすごくありがたかったですね。
――視野が一気に広がった感じがしますね!
そうですね!もともとは、いわゆるメガベンチャーや技術志向の会社、あとは周りにコンサル系のデータサイエンティストになった人も多かったので、コンサル職も注目していたんです。でも、そこ以外にも例えば製造業など、いろんな業界でデータサイエンティストの募集があることを教えてもらって。自分だけでは得られなかった選択肢をもらえたのは、大きな収穫でしたね。
――面接のサポートなどはありましたか?
はい。私は面接があまり得意じゃないのですが、面接後に「次はこうしてみましょう」と改善点を親身になって見つけてくれたりして、とても心強かったです。また、私が就活していた当時はすべてオンライン面接だったので、対面で企業に行く経験が一度もなくて。その点も、対面面接の流れやマナーを丁寧に教えてもらえたのがありがたかったですね。
また、最終面接が人生で初めての対面面接だったのですが、私がすごく緊張してしまって。面接直前に西廣さんが面接会場の近くで会ってくださって、リラックスできるように声をかけてくれました。最終面接に向けて気をつけるべきことなども話してくださって、おかげでかなり落ち着いて臨めたということが記憶に残っています。
――転職活動中に困難だったことはありましたか?
一番は書類選考が思ったより通らなかったことです。自分では「これまでのキャリア的にある程度通るだろう」と正直思っていたところもあったんですが、未経験領域ということもあってか、意外と通らなくて……結構ショックでした。
ただ振り返ると、企業が見ているのは「どんな経歴か」よりも、「どんな仕事をしてきたか」「どんなスキルがあるか」なんですよね。私はデータ分析の実務経験がなかったので、そこがネックになったのだと思います。転職活動を通して、自分の市場価値を客観的に見つめることができました。
“経験”を活かしながら、“未経験”領域に挑む決意
――次の会社に入社を決めた理由を教えてください。
一番の理由は、自分のこれまでの経歴との親和性が高かったからです。私は前職で「証券 × IT」という領域に関わっていたのですが、今回入社する企業も「金融 × データサイエンス」という領域なんです。
もともと「金融業界は避けたい」と思っていた部分もあったのですが、やはりこれまでのキャリアとの繋がりがある分、培ってきたスキルが活かせるんじゃないかと考えるようになったことが大きな決め手になりましたね。
それと、最終面接で実際にオフィスに訪問したときの雰囲気がとても良くて。社員の方々の空気感や働く環境を実際に見て、率直に「良いな」と感じたことも入社を決めた理由のひとつです。
――次の会社でやっていきたいこと、目標や夢はありますか?
基本的なことかもしれませんが、前職が約2年間と短い期間だったので、次の会社では腰を据えて長く働くこと。そして、大学院での研究や前職の経験を通して、「自分はやっぱりデータ分析が好きなんだ」と改めて実感したので、これからは人生をかけてデータサイエンティストとして成長していきたいです。
今回の転職は未経験からのスタートということもあり、最初はキャッチアップが必要な場面も多いと思います。日頃から自己研鑽を怠らず、いち早く戦力になれるよう頑張ります!
――素敵なお話をありがとうございました!
データ・AI領域の転職なら
CONTACT
転職支援サービス登録
いきなり転職をおすすめすることはありません。「まずは話だけ聞いてみたい」「どんな求人があるのか知りたい」など、お気軽にご相談ください。